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子供の安全安心を守る防犯対策

住まいとくらし
2024.5.14

鍵の使い方から家庭の防犯対策までお子さんと話し合う機会を作りましょう

新学期になり、お子さんの中には、鍵を持つようになる“鍵デビュー”の方もいるのではないでしょうか。鍵が大切であることは何となく知っていて、少し大人になったような気分で、子供たちの気持ちも少し高揚気味なのでは。今回はそんな子供さんのいるご家族に向けた、鍵を持つことの意味や初めての防犯について大人の方も子供さんと一緒に学んでみましょう。

鍵の5箇条とは

鍵の5箇条とは

日本ロックセキュリティ協同組合(JL)では、子供に向けた「鍵の5箇条」という指導を行っています。先にも述べたように、初めて鍵を持つようになったお子さんや、春のイベント時期やゴールデンウィークなど、家族の出入りの多い時期に、鍵の利用も増え、普段使わないお子さんでも戸締りや留守番など、鍵を利用することも多くなるはずです。そんな時期に備えて、「鍵の5箇条」で鍵についての基本を、ご家族で話し合ってみるのもよいかもしれません。

鍵の5箇条その一「鍵は見せない」

鍵を持つ、あるいは使うようになったお子さんにとっては、鍵はお父さんやお母さんからの信頼の証であり、誇るべきアイテムに違いありません。ご家族の前ならまだしも、友達やご近所の顔見知り、その他の知り合いに、持っていることを自慢したくなる気持ちもわからなくもありません。
しかし、鍵はどれも似ているようで、すべて異なることは大人なら知っていますが、お子さんにそのことを伝えているでしょうか。シリンダーの鍵であれば、鍵のギザギザはすべて異なる波形をしています。人の目ではどれも同じような波形も、それを写真に写したり、波形を模ることでコピーできてしまい、さまざまな犯罪等に使用されてしまう可能性があります。鍵はその家に入るための重要な情報ですから、それをむやみに見せたりしてはいけません。まして、子供さんが持っているということを周囲に悟られることで、お子さんの身に危険が降りかかることもないとは言えません。鍵を持っている時の保管方法について、きちんと話し合っておきましょう。

鍵の5箇条その二「鍵の扱いはやさしく」

鍵は施錠時、もしくは解錠時に使い、そのほかの時間は携帯するだけのはず。ただ、子供さんは鍵を持っていると取り出し、いろいろなところで使いたくなります。他に合う鍵穴があるのではないかと、いろいろなところで試してみたくなります。とにかく触って、悪い言い方をすると遊びに使ってしまいます。
その結果、鍵の破損につながるケースは少なくありません。家の家財や家族の安心安全を守るものですから、鍵も鍵穴のあるシリンダー部分も精密に作られています。鍵のギザギザはとてもデリケートに作られており、手荒に扱うと破損の原因になります。ギザギザの波形が欠けたり、形が変わったりすれば、鍵として使うことができなくなり、錠前一式が交換になる場合もあります。鍵はやさしく取り扱うようにご指導ください。

鍵の5箇条その三「鍵穴に鍵以外のものは入れない」

こちらは鍵ではなく、鍵を差し込む鍵穴のほうです。鍵穴の全体はシリンダーという精密機器になります。ドアに隠れていますが意外と大きなものです。鍵自体も金属製のデリケートなものですが、シリンダーも鍵の波形を読み取る大切な部分で、精密にできています。
よくドラマなどでは針金で鍵を開けるシーンなどもありますが、実際はそんな単純ではありません。ただ、子供さんの中には誤解し、安易な気持ちで、鍵穴に針金や棒を入れたりすることがあるようです。それによりシリンダー部分が傷ついたり、中に不要なものが詰まったりして、鍵が使えなくなる故障も起きています。その結果、錠前一式を交換しなければならないということにもなりかねません。鍵穴には鍵以外のものは入れないようにしてください。

鍵の5箇条その四「家を出る時は必ず戸締り」

空き巣など侵入窃盗犯罪は無施錠が原因となることが多く、警察庁「令和4年の刑法犯に関する統計資料」によれば、戸建てや集合住宅いずれも無施錠による窃盗発生が窃盗全体の35%強に上ることはご存じだったでしょうか。鍵を閉めるのは当たり前と思いがちですが、近くまでだからとか、家内に誰かいるからといった理由で、安易に鍵を閉めずに出かけるのは大人のほうが多いようです。
家の中の大切なものが盗まれるというだけでなく、もしお子さんが家にいる時に侵入窃盗犯と鉢合わせしたらと思うと背筋が寒くなります。昨今、家に誰かいても構わず侵入してくる強盗事件も少なくありません。家財だけでなく、家族の身を守るためにも、外出時は必ず戸締りをすることを徹底しましょう。

鍵の5箇条その五「鍵の交換は信頼のおける店へ」

こちらも子供さんよりは大人の方へのアドバイスです。世はインターネットの時代、検索すればいろいろな情報が溢れています。鍵についての疑問やお困りごと、相談など、インターネットで調べれば、いろいろな情報、安さを売りにする広告や業者が見つかります。ただし、情報は玉石混合。安さの情報とはうらはらに、高額の請求をされたり、不要なものを売りつけられるといったトラブルも発生しています。
だからといって、もし合鍵の一つを失くしたり、鍵をスムーズに動かなくなったりといった問題を放置していては、家の安全は保てません。そんな時は、信頼のおけるプロにご相談ください。私たちSD店は、鍵の大手である美和ロック社のサービス代行ネットワークです。さまざまなお困りごとに、まずはご相談いただき、プロの目線からのご提案をし、ご納得の上、作業に入ります。家の防犯に関わる鍵のことは、ぜひ信頼のおけるお店にご相談ください。

お休みの多いこの時期の家庭内の安全

お休みの多いこの時期の家庭内の安全

春から夏にかけて、ゴールデンウィークや母の日、父の日など、家庭ではイベントが目白押しです。お子さんが家庭にいる機会も増えることでしょう。
また、陽気もよくなり、ドアや窓を開け、風通しをよくしたりすることで、注意が必要なのが転落や転倒の事故。開けた窓やベランダから外部に転落したり、階段などで転倒したり、という家庭内の事故が頻発します。
前述の鍵店には、これらの事故を防止するノウハウと製品があります。ご自身で設置できるものもありますし、ご家庭や家族構成などに合わせた提案も可能です。
お子さんの安全のためにも、十分な備えをご検討ください。

※「錠」と「鍵」の表記について
錠前(錠・ロック・lock)は、扉などに取り付けて締める金属、機械的または電子的な部品をいいます。鍵(かぎ・キー・key)は、錠前を施錠・解錠する(操作する)ための器具をいいます。ここでは便宜上、日常的な会話に合わせて、鍵と錠前をまとめて「鍵(かぎ)」と記載している場合があります。